会長の独り言
会長の独り言(アーカイブ)
近所のパン屋さんのお話
2019-08-10
去年、事務所の並びに可愛いパン屋さんができました。一番、喜んだのは近隣の住民と地域の住民。 何故なら 早朝からパンのいい匂いがすると誰しも嬉しくなるからです。外観も南仏風に白くまとめ 出入り口はムクのドアに替え 暗かった建物がガラッと変身し 周辺環境のグレードが上がりました。当社が手掛けてないの残念ですが・・ いいんですよ 欲ないですから・・・
私はパン通ではないですが興味があって行ってみました。驚くほどの品数と安い価格にビックリしました。ついつい100円位ならいいかと毎日 足を運びました。特別、パンを好きでもない私が。大きさも手ごろで美味しいのです。 当社にお客様がくれば 引率して買って紹介したり リフォーム工事したわけでもないのに 身内でもないのに ところがです。身内のように思えてくるのです。1歳違いの姉妹がスタッフですが華奢な妹さんがオリジナルの多種のパンを製造し 姉がレジやその他諸々のようです。とにかく愛想がいいのです。よく笑いボケもツッコミもできる絶妙なお笑いコンビです。
だからお客様を連れて行って二人の喜ぶ顔が見たいと思うのですね 時々、当社のドアに立ちパンをドカンとぶら下げ 新商品だと手渡された時は感動しました。だからもはや身内なんです。
買いに行っていつもおかしいのがたくさんの製造する機械の脇からヒョイと現れるのです 居たのか
ほお~ 君がこれだけの機会を使いこなせるのか 尊敬に値するな 細身のからだで!
いつまでもこの優しくて面白い姉妹の関係で居てください お客様がホッとします
毎日はいけませんが 陰ながら応援しております また新商品出ましたら ドアを叩いてください
この記事を知り合いのパン屋さんが見てませんように・・・
今回は左官屋さんのお話
2019-08-09
左官業とは外壁のモルタル塗りとか ジョリパット塗りとか内壁のジュラク塗り 珪藻土塗り ガレージ土間コンクリート塗りが主な作業内容です。この職種の優劣の差があり少し説明いたします。最近はあまり見かけませんが和室には必ずジュラク塗りがありました。若い頃、達人の見分け方を自分なりに分析しました。ジュラクを塗ると壁側に柱が15ミリほど少し見えますがこれをチリと言います。
達人はチリが均一で刷毛で丁寧に拭き取ってきれいです。そして塗りむらがない。平衡感覚とデッサン力が要ると思います。
1グループ親方はじめ職人衆数人 3グループほどで 計十数人知り合いがいましたが その中で一人だけ突出している人物がいました。付き合って33年ほどになりますが若い頃 パンチパーマで地方のナマリもあって到底、達人には見えませんでした。ところが上手。先ほどのチリも直線 外壁モルタル塗りも西日が差しても凸凹してない。私だけが知ってるこの親方の技術。
もっといいのは性格。正直で素朴 会社の不利益になるからそれは言ってほしくないことでも平気でしゃべる。だから」客受けがいい。嘘つかない良い人と見ぬくのだろう 今年で70歳という。仲間も同業者もみんな70~80の高年齢。後継者もほとんどいない。やがて近い将来、消えてゆく職種かもしれない。ですが せめて珪藻土塗りだけでも続けてほしいと願っております。
能登半島出身のピュアで素敵な親方 あと5年はがんばろう
今回はレッカー屋さんのお話
2019-07-29
棟上げで大きな重機が設置されてるがあれが材木を吊り上げるクレーン車・レッカーだ。手作業ですることを思えば非常に安全で効率がいい。レッカーがなければ屋根まで完成させることは到底無理だ。
当社に20年近く出入りしてるこのレッカー屋さん、ただもんでない。何が違うのか 丁寧にお答えしよう
技術・操縦はもちろん安全で上手なのは言うまでもないが 関係のない仕事までするのだ。操縦だけが本業のはずがそれ以外の時間は大工さんに交じって金物を入れたり 釘を打ったり 材木を運んだり また掃除もしていただく。レッカー屋さんが屋根に上がってるなんて聞いたことない。2~3年前に棟上げの職人さん達の数が少なく 高齢とあって屋根はあきらめようと思ってたら このレッカー屋さんがすごい形相で操縦したり ハシゴに上がったりの大忙しで一人三役もこなしてるではないか 大工さんに責任はあっても レッカー屋さんには何の責任もないのだ。それだのに えらいことや はかどりが悪いとか言って。ありがたい 感謝しかない だから人望・人徳がある。人柄がいい。この人には人気取りではなく 自分の仕事に誇りと哲学がある。人を喜ばせたいのだ。
だから余分なことをするのだよ 今日に至る数々の棟上げの無事終了 ありがとうございます。感動もんです。
レッカー屋さんの都合を聞いて棟上げを合わせるなんて聞いたことないがこれがまたいいのだ 呼吸がピッタリで現場の空気がいい 昔は皮肉を言われたことあります。 人間がロープを引っ張って誘導する下手な運転手は嫌だとか 用事がなかったら昼寝する運転手は嫌だとか 大工に説教する怖い運転手は嫌だとか 冗談みたいですが 本当の話です 笑えます
ここでいつもの 男前でさわやかで礼儀正しく 愛想がいい
”あなたなしでは棟上げは出来ない できひん”
よそで怪我などせずに また病気などせず
当社の棟上げに備えてください
今回は解体業のお話
2019-07-28
分譲でない限り新築建替の場合、必ず古家解体工事がある。ただ壊せばいいと思いがち。おっとどっこい 近隣に対してこれほどクレームがつきやすく これほど優劣の差がはっきりする職種もない。 一般に思うことは騒音・ホコリ・駐車場の苦情。
廃材が隣家に落ちるとか。もっと細かく言うと愛想がないとか 柄が悪いとか
当社の協力業者は極端な言い方をすれば いつ解体が完了したのかわからないと口をそろえて言う。 大げさな言い方だが。それほど丁寧に静かに作業をしているということです。なるほどよく見ると重機で最初からガサッと壊さない。 アルミ・鉄・木材・モルタルとか手作業で種分けしてる。そしていかに騒音が出にくいか ほこりが出にくいか研究している。そして余計なモノ(隣家の塀とか)を壊さない。もめる元だ。 柄が悪くなく礼儀正しい らしい。 らしいというのは作業をジッと見ることがないから全て近隣の評判。考えてみると工事の出だしでつまずくと基礎工事とか棟上げからずっと不信感をあおる。だからたかが解体だが されど解体なのだ。
非常に助かってるし安全パイだと思うことでストレスがない。2~3別の業者に依頼したこともあるが苦情だらけで非にならなかった。現在の親方に出会って33年。12~13年前に独立してほとんどのスタッフがついてくるんだから大した人格者だ。
今まで面と向かって褒めたことがないが本当に感謝してる。
ありがとう これからも続く限り よろしく頼むね
うっかり
”解体は誰に頼んでも同じだぁ”
と大きな勘違いだった
始まりの始まりは大切なことだ
内装の続編
2019-07-27
畳屋さんのお話
建築34年の間に数々の畳屋さんと関わってきました。優劣の差て何だろうと考えてみると分かりにくいですが気を付けて観察すると見えてきます。当たり前のようですが畳どうしの段差がなく隙間がない。隙間を意識し過ぎて無理やり押し込まない。程よいきつさ 表替えで元々、すいてたら責任がなさそうだが この畳屋さんは古畳を膨らましたり 縮めたり多用の芸ができる。使い古した畳が割安の表替えで見事生まれ変わる。実に良心的で出来栄えに 嬉しくなる。 私の文面に頻繁に出てくる言葉ですが 明るく元気で愛想が良く 常に笑ってる。古畳下を掃除機をかける。ついでに褒めると説明が丁寧だ。 お客様に自信を持って紹介できる貴重なコマ、人材だ。何かやらかさないかと心配する必要がなく むしろ期待以上で施主に受けが良い。 新築で和室の少ないこの頃ですが当社はこの優秀な人材の為に必ず畳室を設けることにしている。 時々、元気な顔も見たいし。
あのイグサの匂いがたまらない コツコツ一刺し一刺し縫う 何を思って縫うのだろう 使って頂くお客様の笑顔を想像してか
家業を継ぐ二代目
一番 乗りに乗ってる40代
”あなたなしでは畳は考えられない”