社長の独り言
社長の独り言(たまに社員の独り言)
思い出深い地 宇治田原町
2021-09-25
先日、32年前に新築したS邸様の軽快なリフォーム工事の打合せに行って参りました。
お客様とは32年ぶりでお互い面影もなく苦笑しました。この間、クレームがないのが驚きでした。私は新婚で独立まなしの下請け時代に事業主様から分譲住宅・アパート・マンション 数々のお仕事いただきました。私もハングリーで情熱の塊で何でも来いという勢いでした。その地は宇治田原町。親切で優しく情に溢れ 私はこの町が大好きでした。事業主様の希望もあり 材木・建具・畳・ガス・電気・水道・レッカーも地域の方々でした。どんなに忙しくても皆さん手を止めて優先してくれてありがたいことでした。そういえば文房具屋のおばちゃん、食堂のお姉ちゃん、金物屋のおじさん、料亭の女将さん みんな親切で愛想良かったです。
わずか数年の間ですが住宅十数棟・アパート数棟・マンション等をさせて頂き 感謝しかありません。国道307号 走る時はただただ懐かしい気持ちで心が満たされます。現場の周りは野山で緑に囲まれて新緑、桜、紅葉、ときに雪景色が堪能できます。朝、現場に着いて焚火をしながら焼き芋をして職人さん達と談笑しました。そのため工事が遅れ最後、焦りました。笑い話です。その当時の建築は棟上げ材も手加工でドア類もデザインして造り 枠関係もムク仕様で塗装。だから材木屋さんとか建具屋さんに足を運ぶ機会が多く何かしら働いているという実感がわきました。手作り感が強かったです。
地域特産のお茶を飲みながら雑談にふけるのも時間がゆっくりと流れ楽しいものでした。
野菜とか緑茶とか干し柿とか よく頂きました。
以外に真面目で面白く几帳面、ぶっきらぼうで2度会うと 人懐っこく下品。大らかそうで1ミリ2ミリにこだわる神経質で口うるさい。約束事にも融通が利かなく 時として嫌われる。完成してスリッパ持参なしでは中に入れないという強情で偏屈もの。だがいつも口元がほほ笑んでいる。笑うと歯が凸凹で可愛い。
私のことである。照れくさい
今回は宇治田原町という思い出深い地で懐かしい自分を思い出しました。
たかが解体 とんでもない・・・解体工事編
2021-08-21
新築工事着工の前に古家がある場合 既存建物を撤去して更地にする必要がある。 たかが解体なんかと思うのは大きな間違いで近隣に対して最善の注意を払うべしで ここで信用を落とすと今後の基礎工事・棟上げ以後の工事に不平不満が募り厄介になる。解体工事で信用を得 近隣と良好な関係を築くべしである。一つの作戦であるが解体前の近隣挨拶でどんな人が両サイド、向いにいるのか見定め知る必要がある。うるさそうな人なら要注意。顔見る度に挨拶して親近感を持ってもらうのも一つの手だ。あと必ずすべきことは挨拶文・工程の手づくりチラシを期間中、最低3回はポストインすることだ。 そうすることによって安心感を与え真面目な会社だと好印象を与える。揉めて何度もお詫びに行くのも精神的に苦痛でその現場が嫌になり遠のくと本来の働く姿勢に大きく影響を及ぼすから先手を打つべし。
解体に先立って行う手配は ガスの閉栓と地中のガスカット・電気の閉栓とカット・水道の開栓。いずれも電話で連絡。要するに解体するのに支障のない状態にすること。水の開栓は作業に必要:道路工事ほか。
ガスカットは道路から敷地に入ってるガス管の切り離しのこと。電気のカットは電柱からの引込みのこと。
工事内容は古家以外に門柱・ガレージ・植栽等も撤去するのが一般的。建物、基礎、排水管等の埋没物の全てを撤去する。ガレージのすきとりは前もってしておくこと。 近隣にホコリ等が飛ばないように足場組立シート養生を初期から中期にする。
解体工事は侮るべからずだが自分で作業するわけでないが 作戦は練ることができるはず 挨拶とポストインだよ!
いつになってもドキドキ
2021-04-12
新築住宅の決済を昨日、終えました。いつになってもドキドキします。土地建物代金を頂く日です。引渡です。登記の手続きも終え私の方からの提出は 地盤調査報告・建築確認申請書(中間検査・完了検査済書)・シロアリ保証書・ベランダ防水保証書・10年瑕疵担保責任保険証券 手作り工事工程アルバム そして正式な玄関ドアの本キー。このキーを差し込むと工事用キーは自動的に使えなくなります。
今日は各器具(キッチン・UB・給湯器・床暖・化粧台・便器)の取扱説明 メーカーの女性専門アドバイザーが丁寧に説明します。私の役目はその間、細かい所のチェックとか照明リモコンの電池入れとか二流のジョークを言って場を盛り上げます。サッシの使い方、スイッチの説明、雑排水の掃除時期とか多少、出番があります。最後に本キーの実演と記念写真を撮ります。この時、みなさん こんな顔見たことないほどの満面の笑みです。頑張ったかいがあったと実感できる瞬間です。
お施主様は朝、出勤時に現場をよく見に行かれその都度、感動をラインで知らせてくれます。私も現場の工程を写メで送ります。
クローゼットの内部がハンガー以外に棚も豊富だとか便器がタンクレスだとか階段に手すりが付いてるとか洗面所にタオル掛けが二か所もあるとか 小さな何でもないことに驚嘆して私の心は舞い上がり嬉しくなるばかりです。
五歳の可愛い女の子がおられ器具説明の時、私がお相手して土壇場でなつかれましたが 階段の10往復は気が入りました。かくれんぼで丸見えなのに見えないふりしろとかテクニックを要しました。いつもあごが外れそうなくらい目いっぱい笑って面白くて茶目っ気があります。これから時々、訪問してこの天使の成長ぶりを見たいものです。この新居で笑いと希望に満ちた日々になること 確信できます。長くて短い工事工程期間でしたがこの家族からユーモアと元気をたくさんもらい感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 令和3年4月10日 社長の独り言
引渡を迎えました
2021-03-09
10月から解体工事の建替え住宅がこの3月5日でやっと引き渡しを迎えました。
現場を無駄に空けることもなく天気にも抜群に恵まれたにも関わらず手づくり住宅は5か月かかるんだなあと感無量です
現場が事務所、自宅、仮住まいから近く 駐車に気をつかうこともなく打ち合わせも楽で監督するものにとっては最高の条件でした。
施主様は友人の二つ上のH兄さん。出会って46年です。当時、私は専門学生でHさんと喫茶店に入ったり麻雀したり実家にもよく遊びに行きご両親にも親しくさせて頂いてました。あれから46年。Hさんは事業にも成功され2人の子供たちにも恵まれ なんと息子さんはプロの競艇選手、娘さんは高校でスプリンターで日本一。スポーツ紙に誰なしか登場するとは何と退屈しない人生を送ったことか 最近では10歳のお孫さんと奥さんとワンちゃんと散歩してるのをよく見かけますが楽しそうで、充実した晩年だなあというのがすれ違っただけでわかります。私と2歳しか変わらないのにお孫さんが3人もいらっしゃる。私は3人も子供がいるから9人孫がいてもおかしくないのだが結婚してないからいるはずがない。私にないものがこのHさんにはたくさん備えており羨ましくもあります。私にもきっといつか孫に囲まれる日が来ると信じていますが。
知り合いと言えどもなかなかお仕事もらえないのがこの世の中。1~2年で必ず建替えるからと約束して公言通り。
財と名誉があればハウスメーカー志向になるパターンが多くHさんだけでなく奥様にも大感謝。選んで頂けただけで嬉しさいっぱい 期待に応えようと必死でした。内緒にして驚かそうと数々のサービス工事。抜き打ち感動は得意な分野です。
本当にありがとうございました。ここでお孫さんの成長を見守りご夫婦仲良く愛情に満ちた晩年をお暮らしください。
2月3日 事務所移転20周年
2021-02-05
今日2月3日。事務所移転20周年
設立は35年になりますが 細々とよくやってこれたなぁという思いです。 記憶に残るのは移転時 先が見えない時に新築の依頼を受けた体育の先生とかカミさんの親友・リビング記事を読んでこられた新婚さん・新築現場のお隣さんとか子供の同級生のリフォーム… もう感謝の気持ちでいっぱいです。35年間の顧客ファイルをボックス棚に分かりやすくズラッと並べてあります。これがメンテナンスとかに非常に役立ち10年、20年後のリフォームにも役立ちます。時々、ファイルを何気なく見ることがありますが当時のことが思い出され懐かしい気持ちにさせてくれます。
思い起こせば自分なりの実績とすれば 工程が一度もずれたことがないのと工事代金を回収できなかったということが無かったことですね。完成して代金がもらえないとえらいことに。 大病やケガもしたことないです。替わりがいないのでよく考えるとラッキー、運が良かったと思います。
地域密着を志し18年前に初めて建売住宅を手掛け毎年、コツコツと我が家のつもりで気が付けば40棟。 大量生産型ではないので天気予報ばかり気にし風が強く吹くとあのホコリは床下に行くのかとか 美装工事が完了しているのにスリッパを持参しなかったら足裏の油が床につくとか細かいことで眠れぬ日もざらにありました。自分はこの仕事にむいてないのか 自問自答しました。もっとずぼらにならなぁ 風が吹けばホコリはどこぞ行くのが当然で、スリッパを忘れたら許せばいい訳で ”いいよ”とは言うけれど顔が言ってないらしい。まぁ 一棟入魂でいいと思ってますが!
建売住宅では随分と勉強・研究しました。作品がダサいと売れませんから どうしたら感動するのか いや あっと驚くのか!こんなことばかり考える日々でした。毎日、図面とにらめっこ。繊細に凝っていながらできるとシンプルでカッコイイ。やはりここに行きつきます
当社の事務員さん職人さんは歴史が長い。20年~30年とざらです。高齢になりすぎて去る人は追いませんが心の中では寂しと感謝であふれます。
地元志向の工務店 街を走ると当社の自慢の家がそこかしこに目につくようになりました。息子も手伝いようになりもう少しいい作品を増やしてみようと思います。今後ともよろしくお願いいたします。見守ってください。 社長の独り言 令和3年2月3日